冬用タイヤと定員超過が影響か　三重・名張市高校生含む5人死亡事故　保険降りない可能性

三重県名張市で定員オーバーのホンダ「ライフ・ターボ」が横転し高校生含む5人が死亡。冬用タイヤ装着による乾燥路面での制動距離の長さや定員超過が事故要因か。県警が速度・操縦性への影響を調査中。専門家は自動車保険適用外を指摘。

Photo： 事故を起こしたホンダ「ライフ・ターボ」のシャシー。運転席側は土台部分がへの字に曲り、フロントガラスを含む屋根の部分が残っていない（テレビ朝日）
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冬用タイヤと定員超過が影響か？名張市高校生含む5人死亡事故の原因と保険適用の可能性

事故の概要：名張市で高校生含む若者6人が乗車、5人死亡

2025年10月1日、三重県名張市で軽乗用車が横転し、16歳〜23歳の男女6人が乗車していたうち5人が死亡、1人が重傷を負う重大事故が発生しました。亡くなったのは高校生2人を含む若者5人で、全員が名張市在住でした。

事故の詳細：カーブで制御不能、電柱に激突

事故車両は右カーブを曲がりきれず、進行方向左側の縁石を擦った後、電柱に激突。運転席側の土台は大きく変形し、屋根部分は完全に失われていました。車の定員は4人でしたが、後席に4人が乗っていたことが判明しています。

冬用タイヤの性能と乾燥路面での危険性

車両には冬用タイヤが装着されており、雪道や凍結路面では滑りにくい一方、乾燥路面では制動距離が長くなる特性があります。県警は速度超過や定員オーバーに加え、冬用タイヤが操縦性に影響した可能性も視野に入れて捜査を進めています。

定員超過による操縦性悪化の専門的見解

交通事故鑑定士・中島博史所長は「定員以上の乗車により車両が重くなり、遠心力の影響でカーブで膨らみやすくなる。操縦性が不安定になる」と指摘。定員オーバーが事故の一因となった可能性が高いと見られています。

保険適用の可能性：定員オーバーが免責条件に該当か

後席に4人が乗車していたことから、専門家は「保険が適用されない可能性がある」と指摘しています。自賠責保険や任意保険では、定員超過が免責条件となる場合があり、遺族や負傷者への補償に影響を及ぼす可能性があります。

警察の捜査状況と今後の見通し

三重県警は事故車両の速度、タイヤ性能、定員超過の影響などを総合的に鑑定中。今後、運転者の責任や車両管理者の法的責任についても調査が進められる見通しです。

再発防止への提言：若者の交通安全意識と啓発の必要性

今回の事故は、若者の交通安全意識の低さや、冬用タイヤの特性への理解不足が浮き彫りになりました。定員遵守の重要性や、タイヤ選択の適切な判断を促す啓発活動が求められています。

定員超過の軽自動車横転 …5人死亡・高校生3人も乗車【報道ステーション】(2025年10月3日)

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