【JR福知山線脱線事故 知られざる犠牲者】最愛の婚約者を亡くし自死 罪悪感で自死 107人に含まれない

JR福知山線脱線事故の発生から、2025年4月25日で20年が経った。事故で直接亡くなった人は乗客106人と運転士1人、計107人にのぼる。しかし、事故が心に残した深い爪痕によって、自ら命を絶った人たちがいることはあまり知られていない。死者107人には含まれない「知られざる犠牲者」と、遺族や関係者の悲しみを取材した。(松本陸)

Photo: 「私から全てを奪った」脱線事故で最愛の婚約者を亡くし自死、死者107人に含まれない "知られざる犠牲者" JR福知山線事故20年(MBS NEWS)

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「二人の未来を奪い 私から全てを奪ったJRが…」妹の悲痛な言葉



(前略)そして、事故から1年半が経った2006年10月、由起さんは、自ら人生に終止符を打った。

兄・荒川直起さん
「おふくろは… すぐ… 抱きかかえてましたね。(由起さんは)優しい顔じゃなかった。一点をずっと見ていた」

部屋には複数の遺書が残されていた。

(由起さんの遺書)
「彼に会いたい でも乗車位置が見つかるまで これが終るまではって がんばって来たけれど もう無理 限界です」

「彼がいない世界で生きれるなら 違う道選んでるやろ。彼じゃなきゃあかんから がんばって来たんやん」

「二人がんばって いろんな事乗り越えて 大変やったけど すごい幸せになったよ そやのに 何でこんな事になんの?」

「由起は悔しくて悔しくてたまりません。二人の未来を奪い 私から全てを奪ったJRが 憎くて憎くてたまりません」

婚約者を喪った絶望に加え、“JR西日本や世間から、遺族ではなく単なる同居人として扱われている” という思いを、由起さんは抱いていたという。遺書にも「由起は ただのバカですまされるの? 彼にとって存在しない人として扱われて」など、そうした苦しい感情をつづっている箇所があった。 (抜粋)



「私から全てを奪った」脱線事故で最愛の婚約者を亡くし自死、死者107人に含まれない"知られざる犠牲者" JR福知山線事故20年



「わたしはただの形骸」25歳で自死した “犠牲者”



2025年4月25日で発生から20年が経った、JR福知山線脱線事故。直接死亡した人は乗客106人と運転士1人、計107人にのぼる。事故車両に乗っていた大学生の男性は、一命をとりとめたものの、あの日を境に人生が一変、自死に至った。107人に含まれない"犠牲者"は、生き残った者としての「罪悪感」に襲われていた。(松本陸)

(中略)脱線事故で時間が止まり、虚無感と罪悪感に苦しみ最期を迎えた遼太さん。彼も、脱線事故の「犠牲者」ではないか___ 筆者は、池埜教授に難しい問いを投げかけてみた。

「生きたくても生きられなかった乗客106人と、自分で人生に終止符を打った人はやっぱり違うという考え方は、おそらくあると思う。一方で筆者などは、遼太さんも脱線事故の犠牲者と言っても差し支えないと、個人的に思っているが、そのあたりは教授はどう考える…?」

池埜教授は40秒近く考え込んだあと、こう答えた。

「 “自ら死を選んだ” というふうによく言われるが、私は、“自ら死を選ばざるを得なかった” という表現の方が正しいのだろうと思う。“自分から命を絶つと選んだのだから、(直接的な死とは)違う” その心情もよく分かるが、その言葉で全てが語られるのは、彼の苦しみを、ある意味すごく誤解している所があるのではないか」 (抜粋)



JR脱線事故で生き残るも…ブログに記した罪悪感「わたしはただの形骸」25歳で自死した “犠牲者”










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